外壁塗装で色あせしない色はどんな色?

外壁塗装の色に悩む…

外壁塗装、屋根塗装の依頼をしたものの…色が決まらない。車の色を選ぶときにも悩む、「汚れが目立たない色はどれ?」建物では「できるだけ長く綺麗なまま色褪せなどが目立たない状態を保ちたい。」とご相談を受けます。

外壁が色あせると古い家に見えますよね。金属部分が錆びていると廃墟のように感じます。どんな物にも経年劣化は必ず起きます。安価で小さな物は簡単に買い替えが出来ますが、建物は簡単に建て替え、住み替えができません。その為、劣化を可能な限り遅らせるために住宅塗装を行います。

日本の最古の建物は607年に聖徳太子が創建した法隆寺です。1400年以上経っても手入れをすることで存在しています。法隆寺と比べるのは…少し申し訳ないですが、皆さんの家などもまだまだ利用できるはずです。

 

外壁塗装色を選ぶ前の豆知識 ~色あせしにくい色~

色あせが起きるのはなぜ??

この部分を説明するには、やはりこの豆知識が必要です。初めて聞いた時は理科の時間か?と思いました。

聞いていくと「え~そうなんだ」と。では色についての豆知識です。

 

塗料(とりょう)とは

対象物を保護・美装するために表面に塗り付ける物のことを塗料と言います。(少しざっくりですが)

塗料の定義とは、流動性を持ち物体の表面に塗り拡げられ、薄い膜となって乾燥、固化、密着してその物体の保護、美化及びその他の目的を達成するもの。(消費者庁HPより

 

もう少し分かりやすく解説

役割と効果

身近で塗装されている物は、鉄・アルミ・銅などの金属やコンクリート、モルタル、プラスチック、木材などに塗装され表面に乾燥した膜をつくります。

1.塗装物を保護する効果

塗料は乾燥すると表面にうすい膜、塗膜を作ります。その膜で雨・汚れ・紫外線・塩水等の劣化原因から物を保護し、劣化を遅らせてくれます。

2.物を美しく見せる効果

塗装することにより光沢を出したり、模様を付けることで、デザイン性を出すことも出来ます。建物を美しく保つことで生活に潤いができます。

3.特別な効用を加えることで問題軽減効果

塗料に防カビ、防虫、防腐、防さびの機能を加えることで、生活環境で起きる問題課題を軽減できる。例えば建物の立地環境に森や湿度が多く、カビやシロアリの被害が多くある場合には防カビ、防虫、防腐作用がある塗料を選ぶことで問題が軽減されることがあります。

また、日差しや高温に悩まされている場合は、耐熱、遮熱機能がある塗料で軽減されます。

一般に塗料は液状です。膜になって残るものと膜にならないものに分けることができます。

  • 膜になって残るものは、顔料と樹脂、添加剤があります。
  • 膜にならず揮発、蒸発するものは、有機溶剤や水、一部の添加剤があります。

塗料は「顔料」「樹脂」「添加剤」「溶媒」の4つの成分で構成されています。

顔 料

物に色をつける役割があります。原材料でいうと「無機顔料」「有機顔料」の2種類があります。

樹 脂 樹脂は物に付着して膜になる役割があります。
添加剤 添加剤は塗料の性能を補助します。(乾燥剤、消泡剤、防腐剤、防カビ剤、 防錆剤、色分れ防止剤、紫外線吸収剤など)
有機溶剤 有機溶剤や水は塗料の粘度を調節して塗りやすくするものです。

無機顔料とは

鉱物や金属を主体とする無機物で紫外線に強く耐候性に優れています。
色みは落ち着いた赤色、青色、黄色、白色、黒色が多いです。 

  ベ ン ガ ラ    亜鉛華 ( 白です )
   群    青     酸 化 チ タ ン 
 緑青(ろくしょう)   カーボンブラック 

 

無機顔料は耐候性や隠ぺい性など性能の高さから着色以外の働きをする「体質顔料」や「錆止め顔料」「機能性顔料」などに使われています。

 

有機顔料について

有機化合物(炭素を中心とした化合物)からできた顔料です。透明度が高く鮮やかな発色になります。紫外線に弱く色あせが早いです。それをカバーするために無機顔料をベースとしてと有機顔料を合わせ、耐候性などの性能を確保し、紫外線に強く鮮やかな色を作る役割をしています。

 

無機顔料・有機顔料の2種類の中にも

「着色顔料」「錆止め顔料」「体質顔料」「機能性顔料」の4種類があります

着色顔料とは

着色するために配合される顔料です。ほとんどの色はこれらの着色顔料を組み合わせて出来上がります。

  • 白や黒などの落ち着いた色は無機顔料から出来ています。
  • 黄色・緑・赤などの鮮やかな色は有機顔料から出来ています。

*主な着色顔料

   ベ ン ガ ラ     亜鉛華 酸化チタン (白)
  群青 ・シアニンブルー   酸化チタン ・ 黄 土 
  緑青(ろくしょう)    カーボンブラック  
 パーマネントレッド    シアニングリーン  

 

 錆止め顔料とは

多くの金属は酸化(錆び)を起こします。金属を水や酸素から遮断させ、酸化(錆)しないようにするために防錆機能がある顔料を塗装します。

錆止め塗料の材料は鉛系やクロム系が主流です。近年、鉛・クロムなどは河川・海洋・土壌や生物・人体への影響を考慮し、鉛・クロムフリーの錆止め塗料の開発が進んでいます。

錆止め塗料は大きく分けて油性系・エポキシ樹脂系の2種類に分類されます。
それぞれの特徴とメリット・デメリットについて紹介します。

 

エポキシ樹脂とは

分子中に複数個のエポキシ基を有する樹脂の総称です。塗料に使用される代表的なエポキシ樹脂はビスフェノールAとエピクロルヒドリンから合成されます。
特に耐水性、耐薬品性、付着性に優れている一方、一般にエポキシ樹脂は芳香環を有するため、耐候性は劣性となります。(大日本塗料株式会社HPより一部抜粋)

種   類 特   徴
油 性 系

メリット

・粘度があり金属部分との密着性が高くその為防錆性能が高い

デメリット

・乾燥に時間がかかる

油性系

合成樹脂系塗料

メリット

合成樹脂系塗料は油性系に分類されます。そのため接着性や防食性、耐久性の部分で油性の特徴を持っています。また、紫外線に強く、速乾性に優れています。3種類の中ではバランスが良い塗料です。

デメリット

防錆性能は油性系より低いです。

エポキシ樹脂系

メリット

エポキシ樹脂は水に強く、耐久性が高く、速乾性に優れています。薬品や水に強いことから塗り替えに適した塗料だと言えます。また、水性のものはニオイも少ないため、屋内での使用にも適しています。

自然環境・SDG’sへの配慮を考慮した製品も豊富にあります。途が広いです。

 デメリット

低温下での硬化が遅く、紫外線に弱く、塗料と相性が悪いと耐久性が落ちてしまいます。

 

体質顔料について

体質顔料事態に着色力がありません。塗料・インク・絵具・化粧品に配合し増量剤・流動性や強度、光沢、粘度、付着性の調節など性能面で補強を目的として配合される顔料です。

体質顔料としてはタルク、雲母、含水ケイ酸アルミニウム、硫酸バリウムなどの無機粉体である天然鉱物が多いです。他には炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、シリカなどもあります。

機能性顔料とは

今までの染料や有機顔料がもつ可視光線の選択的吸収による着色だけではなく、光、熱、電場、圧力などの微量な外部エネルギーによって物質変化をもたらす色素材料のことをいいます。

 メタリックやパール調、ゴールドなどの色調
 アルミニウム粉 ガラスビーズ
 蛍光色を作り出す 
 蛍光顔料
 夜になると光る特性をもつ   
 畜光顔料
 光触媒機能を持たせる 
 酸化チタン
 磁気の特性を持たせる タイトル 
 磁性酸化鉄
 汚れを防ぐ特性を持たせる 
 亜酸化銅

POINT

専門の方は「あ~この話ね!」とわかる内容ですが、一般の皆さんにとっては「何のこと?そこまで言われてもね~」と思う内容だと思います。この辺の知識はKAPEN社長を始め社員が勉強して、皆さんにご提案致しますのでご安心下さい。

 

紫外線による劣化

紫外線は物を劣化させます。その1つに色あせがあります。

塗料の顔料などの成分が紫外線のエネルギーにより壊されてしまいます。そのため新しい状態は時間が経過すると共に劣化という状況になって色あせということが起きます。

南面の壁や屋根の色あせが強く起きるのは紫外線をより長く浴びているからですね。室内のカーテンや洗濯バサミなどで皆さんもよく劣化による色の変化を感じるのではありませんか?

なぜ紫外線で劣化するの?

紫外線が外壁や屋根の塗料に当たると「ラジカル = 劣化因子」という物質が生成され、劣化につながります。また、老化やガンの原因として一般的に聞かれる言葉として、「フリーラジカル」というものがあります。こちらも、同じように塗料を劣化させる要因となりえます。

塗料の場合は、塗料の主成分の一つである「酸化チタン」に紫外線が照射されることで、ラジカルが発生し、塗膜が破壊され劣化が進みます。

(弊社使用塗料:PAINT LINE JAPANホームページより)

ラジカル(劣化因子)の発生を制御する塗料

ラジカル制御塗料という塗料を用いると、ラジカルの発生を抑制でき、塗膜が劣化したり、外壁が色あせしたりするのを防げます。

そのため、耐久年数が高い塗料を選ぶには予算が足りないとき、価格の低めなラジカル制御塗料を選ぶことで、同じような効果を期待できるといえます。

(弊社使用塗料:PAINT LINE JAPANホームページより)

ラジカルが発生しない無機物を含んだ塗料

無機塗料はそもそもラジカルが発生しない「無機物」を含んだ塗料です。

無機物に代表されるもの「石」が紫外線を浴びても劣化しないように、無機物を含んだ無機塗料も劣化しにくいことが同じように言えます。

なぜ”しにくい”という表現になるかというと、無機塗料とは、無機物100%では塗料が作れず、無機物と有機塗料を混ぜ合わせて作られるからです。

そのため、無機塗料も、その種類によって無機物の含有量が異なるため、性能も千差万別となるのです。

(弊社使用塗料:PAINT LINE JAPANホームページより)

 

 

話を戻して! 

色あせしやすい色は、やはり原色に近い鮮やかな色暖色系の色だと日々感じます。完成時とてもきれいでお客様も私たちも達成感を感じる色でもあります。原色で濃い色は紫外線や熱を受けやすいので色あせも早いと言えます。

色あせしやすい色ランキング

  • 1位   赤  
  • 2位   黄  
  • 3位   緑   

色あせしにくい色ランキング

  • 1位   
  • 2位     
  • 3位   ベージュ  
  • 4位        

青は原色系の色ですが、光を反射しやすく紫外線の影響を受けにくいので色あせしにくいと言われています。しかし汚れが目立ちやすいので、定期的に掃除ができるといつもきれいな状態を保てます。

 

 耐久性の高い色には2タイプあります

外的要因が少なければ耐久性が高いまま保つことができます。

  1. 紫外線の影響を受けにくい色
  2. 熱の影響を受けにくい色。

紫外線に強い塗料・色は色あせも起きにくいので、気になる方は色あせしにくい色、紫外線に強いものを選びたいと伝えてください。

艶あり塗料を選ぶ

塗料には、「艶・光沢のあるもの(艶あり)」と「艶・光沢を抑えたもの(艶消し)」があります。

お客様の好みで艶・光沢を抑えたものにしたいとご要望を受けることもあります。艶消し剤を塗料に入れ艶を出さないようにします。先ほども書きましたが紫外線や熱を反射させることで、吸収させず劣化を抑えているので、耐久性が落ちてしまう可能性があります。

色あせを気にされる方、製品耐久年数保持されたい方は艶ありの塗料を選ぶことをおススメしています。

まとめ

外壁をできるだけ綺麗な状態に保つ方法は、色選びと塗料の種類と言えます。

Point!は

  1. 目的を決めてから色を決める
  2. 塗装の目的(例えば:美観、カビやコケ、外壁の保護など)
  3. 耐用年数をどうするか?(塗料の種類によっては5~30年と幅広いです。)

弊社㈱KAPENで使用する塗料は上記Point!を考慮できるよう対応しています。

色あせを気にされ、ご連絡を頂くお客様と話をさせて頂くと色を選ぶことを楽しみにしている方が多くいます。「せっかくなので今回は青系をPointに入れたいな~」とか「色あせと汚れも目立たない色で周辺に馴染む色にしたい」「子どもがピンク系の淡い色にしたいと言っているが色あせしない色でコケを抑えれるものがいいな~」などご要望があります。皆さんもいろいろな話をぜひ教えて下さい。

 

 

 

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