屋根塗装及び棟改修工事　～棟板金・遮熱塗料～

お客様の話を聞くこと

Ⅰ様よりご連絡を頂き訪問しました。

訪問業者による様々な指摘で心配になったそうです。心配の経緯を伺うと…３年前に中古で購入したが、当時から屋根状況が分からないので点検を兼ねての依頼でした。

検証

1．購入前に棟の修理を複数回行った形跡があること、内部の木材は交換せずに浮いた棟金具だけを止め直すという工事が繰り返された結果、内部の木材（貫き板）の劣化だけが蓄積し、補強で打ち込んだビスが利かなくなっていました。この場所は以前雨樋の修理が行われていた形跡があります。先端部分の歪みと内部の腐食がありました。風の当たりやすい箇所の為、釘の効かない部分から捲れ上がったのだと推測されます。

2．外壁は塗装ムラとチョーキング現象が始まっている箇所がある。

3．後付け２Fベランダ屋根の雨樋が壊れ一部なくなっている箇所がある。ベランダに雨漏り跡があること。

ご提案

雨漏り、屋根棟板金が剥がれる心配があります。
外壁は塗装ムラとチョーキング現象については分かりました。保留との事
この件はお客様がご自身で工夫され対応していたので、そのままで大丈夫との事。修理される前に雨漏りが起きていた時の跡では？との事。

結果

耐用年数は10年程度で考えているとのこと。お客様の将来設計はこれからの１０年間で建て直しや引っ越しなど、再度検討をしているそうです。その為まず１０年間を大きな問題が無いように過ごすことを願っていました。

KAPENの最終提案

上記内容を踏まえて、棟板金が剥がれたりしないように腐食した貫き板の交換をオススメしました。お客様より屋根塗装もご依頼されたので、１0年～15年対応年数のあるものをご提案しました。塗料の提案は４種類。その後、2階が暑いとの話から、その中で遮熱効果がある遮熱塗料のゼニスを選択されました。

作業の様子

作業開始です。足場設置後、飛散防止シートを付けます。これは職人の落下防止・汚れを飛ばさないようにするために設置しま設置します。そして屋根の高圧洗浄を行い、乾いたら棟板金を取り除きます。

皆さんの見たことがあると思います。

棟板金を剥がします。剥がす時にしっかり取り付けられている場所と隙間ができ、腐食してしまったところはよく傷み具合が分かります。

タスペーサーを差し込みます。屋根材と屋根材の間に隙間を持たせます。隙間がなくなると空気の流れが止まり、それでは空気縦貫しないので屋根にとってよくありません。また、雨水が入り込むと家の中に入る毛細管現象の引き起こす原因にもなります。

下塗りを始めます。この後、塗る塗料を屋根材とくっつける接着剤の役割りをします。

2度塗り・3度塗りです。1度では綺麗に均等に塗れないこともあります。それを防ぐ為に3度目を塗ります。

2度塗り（下塗り）

3度塗り（仕上げ塗り）

棟板金・貫き板修理。遮熱塗装が完成し、足場を取り外して終了です。

ちょっと余談　～悪質業者の話～

訪問業者がインターホンを鳴らしたり、「こんにちは～」と声を掛けます。「屋根が壊れています！」「板金と言うところが剥がれる寸前ですよ！」とか、言われませんか？そんなことをいわれて心配してしまうと…。

「屋根に上がって確認して、すぐ直る感じならタダで直してきますよ！」と言われて屋根に登ってもらい…屋根材を壊されることや、もともと持っていた釘やネジを持ってきて…「壊れてます！塗装も剥げ雨漏りします！」と説明されることも。似たような形と色の壊れた、もしくは壊した屋根の写真を見せられて、信じてしまう事も！

私たちが仕事をしていて感じることは、多くのお客様が悪質業者によって不安を抱えていることです。日々私たちKAPENにご相談があります。

先日も日高市内・飯能市内・越生町内で起きています。中には床下・天井換気扇を6つも設置することになってしまった人も…。