建物の外観を決める外壁も劣化する!劣化の原因と対策を解説

建物の外観は外壁のイメージで大きく変わります。それだけに外壁の色やデザインで、住宅のイメージが演出できるのです。また外壁の色や柄で住宅の趣を大きく変えられます。それだけ外壁は重要な役割を果たしているのです。外壁は長年直射日光に照らされ、紫外線を浴び強風が吹き当たり、時間の経過で劣化していきます。今回は外壁の劣化について詳しく紹介しましょう。

 

1.そもそも外壁とは

「外壁(がいへき)」とは家や建物の外側にある壁、あるいは壁の外側を指す言葉です。本来外壁は耐火性や断熱性・耐水性、防火性が求められます。さらに地震大国日本では耐震性など、住宅の建物を守る大切な役割も果たしているのです。

 

外壁のもうひとつの役割は、建物の外観を演出することです。外観のカラーや柄などで、建物のイメージが決まります。また外壁は居住空間を構成するため必要です。住民のプライバシーを守り、遮熱・遮音などの働きもあります。

 

1-1.外壁には耐用年数がある

耐用年数(たいようねんすう)とは、長年にわたって使用可能な減価償却資産が利用に耐える年数です。その資産が長期にわたり、反復使用に耐える標準的な年数になります。外壁が外壁として機能可能な、標準的な年数といえます。

 

外壁は多くの場合塗装され、使用される外壁の塗装により耐用年数は決まるものの、一般的には10年~20年が目安です。ただし実際には建物が建っている立地条件、気候によっても耐用年数は変わっていきます。

 

外壁の塗装に使用する塗料の耐用年数は、ウレタン塗料で6年~10年、フッ素塗料で12年~20年ほどです。またシリコン塗料は、8年~15年ほどです。外壁に使用された材料の耐用年数を理解し、常に劣化状況に注意しましょう。きちんとメンテナンスすることで、外壁を良好な状態で長く保てます。

 

2.外壁が劣化する原因

劣化の速度は個別の物件で異なるものの、外壁は時間の経過で確実に劣化します。さらに近年の温暖化の影響もあり、外壁の劣化スピードは速まる傾向です。以下では外壁劣化の原因を紹介しましょう。

 

2-1紫外線による劣化

外壁の塗膜表面が太陽光に照らされ、紫外線にさらされると外壁の塗膜が分解して、劣化が進行します。とくに紫外線が当たりやすい南側の外壁は、北側に外壁に比べ、早期に劣化する傾向です。

 

2-2雨や風による劣化

外壁は直接風雨にさらされます。最近は大型台風などの強力な雨や強風が多く、風雨によるダメージを受けやすくなっていきました。また近年大気汚染が原因して発生する、酸性雨も外壁の劣化を早めています。このように1年365日、日光や風雨にさらされる外壁の劣化は避けられません。

 

3.外壁劣化の症状

外壁は劣化が始まるとさまざまな症状が出ていきます。以下で外壁の劣化が始まったときに発生する、よく見られる症状を紹介しましょう。

 

3-1.外壁の変色・退色

外壁は新規に建てたときの色が、時間の経過で変色し退色が起こります。外壁の塗料には樹脂が含まれていて、長期間太陽の紫外線に当たることで、樹脂の中に含まれている顔料が浮き出て劣化します。とくに日当たりのよい外壁は紫外線を浴びる量も多く、日照時間も長いことで変色や退色が早くなる傾向です。

 

3-2.チョーキング現象・白亜化

外壁の塗膜表面が劣化し樹脂も削れていきます。その際塗料に含まれていた顔料が粉状になって、あらわれる状態はチョーキング現象(白亜化現象)です。外壁の白い部分に触ると、チョークの粉のようなものが手につきます。外壁の劣化現象の一種です。

 

3-3.藻やカビの繁殖

外壁が劣化してくると、外壁の表層面が保水性をもつようになります。その保水性がもとで「藻」や「カビ」が外壁に発生します。外壁が緑色になっていれば「藻」で、黒色が出てくると「黒カビ」です。黒カビは藻の死骸から繁殖します。早期に対応しましょう。

 

3-4.ひび割れ(クラック)

外壁に髪の毛程度のヘアークラックと呼ばれるひび割れや、0.3mm以上の構造クラックと呼ばれる、ひび割れが起こることもあります。その際には外壁の劣化が始まっています。ヘアークラックは塗膜の劣化で、構造クラックは建物自体の劣化です。とくに構造クラックを放置すると雨漏りなどを引き起こすこともあり、早めの対策が必要です。

 

3-5.コーキングの割れ

外壁は壁材と壁材の間に目地と呼ばれる部分があります。その部分を埋めているクッション材のような役割を果たしているのが、コーキング材です。コーキングは隙間からの雨漏りを防いだり、外壁同士がぶつかって割れたりするのを、防止する働きがあります。

 

コーキング自体も、時間の経過でひび割れを起こし剥がれることがあります。このようにコーキングそのものが、劣化して脆くなってくると、コーキングのメンテナンスが必要です。

 

3-6.塗膜のはがれや膨れ

外壁の塗料が紫外線などの刺激によって、密着性が低下することで剥がれたり、表面が膨れ上がったりすることもあります。これは劣化による付着力の低下が原因です。塗膜の剥がれや膨らみは、外壁を保護する機能が働かない状態で、外壁の下地素材の欠損にまで進行します。早期のメンテナンスが必要です。

 

4.まとめ

外壁が劣化すると修復工事を依頼しますが、そのときに大事なのは業者選びです。外壁を補修した後に不都合が見つかった場合、きちんと対応してもらえる業者を選びましょう。また塗装に関する国家資格・塗装技能士の有所有者が在籍する、業者はおすすめです。

 

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