屋根と破風塗装

屋根と破風の塗装施工依頼

お客様より、「屋根と破風の塗装が剥がれてきたのでメンテナンスを考えている」とご連絡がありました。まずは現地調査です。伺うと「あっ!このタイプの家か…。」と思いました。

現地調査開始

今回の建物は初期の大手メーカーの住宅です。鉄筋で地震にも強い住宅ですが、塗装となると大変職人泣かせな住宅です。

外壁を見るとまだとても綺麗で塗装してからそれほど年数が経過していない。塗装の必要はありません。外壁は他住宅メーカーと差ほど変わらないので、知識のある業者であればできるでしょう。

破風の状況

外壁とは違った劣化が起きています。他の住宅メーカーの破風は木材を使う事が多いです。木材は塗料と相性がいいです。しかし今回のタイプの住宅では雨樋が内樋になっていて、素材が金属です。表面がつるつるしていることで塗料を綺麗に塗ることができますが、金属と塗料の間が接着しにくいので、少し時間が経過すると剥がれることが大変起きやすいです。今回の状況がまさにそうです。

破風作業開始

 

 

高圧洗浄を行い、継ぎ目を処理します。この継ぎ目から雨が内部に入り建物を水分で劣化させる原因になります。外壁では目地交換と同じようなイメージです。塗装前にした処理という大切な作業をコツコツ行うことが完成後を大きく左右します。特に今回のような職人泣かせの材質は特にです。

劣化部分を補修して塗装開始です。外壁など用と塗装の種類が違います。

 

屋根の状況

雨水が流れる溝

屋根は破風以上に劣化していました。雨水が流れる溝は塗装の剥げたものが集まり詰まっています。小さな不具合が大きな不具合になることがあります。今回、屋根の上にある雨樋がこれまでの塗装カスや塵埃等で詰まっていました。その詰まりが一部金属部分を腐食させていました。もう少しこのままだと雨漏りが起きたり、外壁内に水が流れ込んだりすることもあります。

 

 

上記写真は高圧洗浄を行い表面の汚れを落としていきました。白い塗装の下には赤。赤の下には緑や水色が出てきました。築年数が40年前後なので少なくとも3回は塗装を行ったのではないでしょうか。その遍歴が出ています。

剥がれかけている塗装を手仕事で剥がしていきます。この作業は丁寧に行う大切な作業です。

下塗りが終わり、オフホワイトを塗っています。

 

完成

施工前

 

上⇑が施工前  下⇓が施工後です。

 

施工後

 

 

今回の提案は不具合の起きている破風と屋根のみ塗装をしました。外壁はまだ大丈夫だからです。色もダークブラウンから赤になり、明るい色になりましたね。壁も色まで明るく感じます。色を変えるだけで随分変わりますね。

KAPENより

建物によって今回のように不具合・劣化状況が変わることがあります。立地によっても変わります。出来るだけ適した時期に施工をおススメすることで生涯出費を減らすことができると共に大切な建物を未来に繋ぐ活動SDGs(未来へ持続可能な活動を実践しています)に繋がるからです。

建物を守るには劣化が酷くなる前に相談してください。