コケについて
コケと言えば皆さんはどんな場所にあり、どんな光景を思い出しますか?
盆栽の土をカバーしている芸術的なコケ。神社やお寺の庭にある綺麗で厳かな緑のコケ。インテリアとしてお店や家にレイアウトされたコケ。山や森の湿った木陰にある神秘的な光景を作り出すコケ。雨上がり後にランニングやウオーキングをしていて滑って転んだりした原因がコケ!なんていう人もいるかもしれませんね。
コケは身近な場所に生息しています。水分と日陰好むのでそのような場所にはどこにでもあります。屋根工事・外壁塗装工事専門店のKAPEN本社のある日高市や周辺の飯能市、越生町、毛呂山町、川越市エリアでは山川自然が多く、コケが発生する環境が整っているとも言えます。
生活の中では庭いじりや荷物の移動をしていると、ふとした瞬間に床や壁や塀にコケが付いています。周りを見渡すと家の外壁や窓を開け閉めしていたら屋根にコケがあった。と言う方も多いと思います。そうなるとついつい汚れを落としたくなりますよね。
屋根・外壁にコケが成長しています
北側屋根には全面にコケが出ています
雨が窓枠をつたう場所にコケがでました
風通しの悪いベランダにカビが出ます
陽気のいい季節に仕事で住宅地を走っていると一生懸命に高圧洗浄をしたり、ブラシで擦っている方を見かけます。中には落下防止の補助具もつけずに塀や屋根に上がって高圧洗浄を行っている方を見かけ、ドキドキとヒヤヒヤを通り越し…恐怖と怖さを感じます。
住宅の屋根や外壁は常に外部に曝されているのでどうしても砂ぼこりや排気ガス、花粉、虫等がくっついてしまうんです…。
表面に凹凸がなく、塗り替えたばかりでしたら雨でそういったものも流れ落ちやすいのですが、いずれは汚れがついてしまいます。
洗浄後です。表面はザラツキがあります。触ると粉が付きます。チョーキング現象です。湿気を含みやすいです
塗装後です。表面はツルツルしてます。水分は留まらず流れていき、内部は乾燥を保ちます
そのような汚れを苗床にしてコケが生えてどんどん成長していきます。根のようなものは人間には見えないくらい細く長く広がっていきます。水分がいつもある状態になっていくことで、屋根材・外壁、室内ですと壁紙や柱の中にカビが発生してきます。壁紙の中のカビ不調を起こす原因になります。木柱は腐ってしまい、シロアリの原因になります。
よくあるDIYで外壁のお手入れ事例
さて、皆様が実施している外壁のお掃除事例をもとにこれから解説していきます!
高圧洗浄やブラシで汚れを落としてすっきり!
よく駐車場のコンクリートを自分で高圧洗浄して見違えるように綺麗にされている方をお見かけします。
もしくは愛車の洗車と同じように外壁も水洗いをしたいと思っている方も多いのではないでしょうか?
あるいはすでにご自身で実際に高圧洗浄をされている方も多いのでしょうか?
擁壁(敷地廻りのブロック塀)が長年手入れをしないと泥汚れや埃などが溜まり、カビやコケが発生します。雨が入り寒暖差で継ぎ目がより広がっていきます。この写真のように雑草が生えてきます。
ズバリ結論を言ってしまいます!
自身で高圧洗浄・ブラシで汚れを落とすのはいいんです!
えっ!この流れでそれやっちゃっていいの?なんて思われるかもしれませんが、「そう!」いいんです。
それがどのような状態になるのかをしっかり理解する必要があります。それでは汚れを落とすとどうなるのか見ていきましょう。
塗装面、コンクリート面が見えてきました。
綺麗になりますね。
水洗い=高圧洗浄・ブラシで汚れを落とすとどうなるのか?
すっきり綺麗になります。想像通り!と思われた方も多いと思います。これだけでしたら話題にする意味がないですよね。よく外壁の塗り替えは「肌」と例えられることが多いです。
洗顔をした後、皆さんはどうしていらっしゃいますか?ほとんどの方は化粧水を付け、乳液を付けたりなどされていると思います。
何故そうするのでしょうか?
洗顔をすると汚れだけでなく、皮脂が除去された状態になります。通常、肌は水分不足による乾燥を防ぐために皮脂を分泌し、肌内にある水分を蒸発させてしまうことを防止します。
そこに汚れや不純物が詰まってしまえば本来の皮脂量の分泌が乱され、化粧水や乳液などのケアをしなければ肌が荒れていってしまうことに繋がるわけです。
(紫外線により日焼けした肌はこの肌を守る機能が低下し、水分をとどめて起きにくい状態と言えます。紫外線などの外的な刺激を受けてしまうと、自衛機能が働き肌を守ろうと確執が固くなり、弾力性を失っていくのです。)
それでは本題である外壁を洗うとどうなるのでしょうか?
高圧洗浄やブラシで汚れやコケを落とすと、それと同時に顔料も一緒に取れてしまいます。もしかすると細かく傷がついてしまうことになります。
汚れや顔料が埋まっていた部分にはなにもなくなってしまうため、水分が滞留したり、内部へ浸水したりする可能性が大いに発生します。擁壁写真の説明にもありますが、汚れや顔料が埋まっていた部分だけではなく、目地に発生したコケや泥汚れを高圧洗浄機で剥がしてしまうとその部分にも隙間ができます。まるでニキビをつぶしたり、油脂の塊を取り出した後の穴が開いている状態です。
高圧洗浄やブラシで綺麗にするというのは無防備の状態にしてあるという事です。
綺麗にしておくこと自体は美観的にも外壁や擁壁にとって大事なポイントになりますが、長年放置したコケなどの被害が出ている状態の高圧洗浄機はお勧めしたくない掃除方法です。
外壁の汚れをそのままにすると?
美観が悪くなる
単純明快に見た目が悪くなりますね。窓枠の下に黒い線が出たり…。壁が黒ずんでいる。緑のコケが育っていて空き家のようだ…などいい印象ではないです。
塗膜が剥がれる
塗膜というのは非常に薄っぺらいものなのです。KAPENでも3回塗装が一般的です。しっかり塗ってもやはり塗料です。1㎜にはなりません。平均0.1mmと言われています。(薄いですね)
そこに汚れが付き増え、雨水が浸透し…塗装面にコケやカビが増えてきている。塗膜にダメージが起き、変色が起きていている箇所が確認できる。地面に剥がれた破片が落ちている。
コケを放置すると外壁が脆くなる
放置している状況はカビや苔にとって栄養満点の土壌を作っていることになります。それを苗床にしてコケは根を張り、繫殖していき外壁の腐食に繋がります。そしてどんどんコケの範囲・量が広がっていきます。
水分を常に外壁にまとわせてしまっている状態とコケが根を張ることにより付着した外壁材の中の密着が緩められ、水が入りやすくなってしまい、果てには腐ってしまったり、ひび割れてしまったりします。
屋根や外壁のコケを放置するとどのようなことが起こるのか?
雨漏りしてしまう
外壁や屋根が脆くなってしまい、密閉されていた外壁・屋根にひび割れや欠損などの症状から水が浸入し、雨漏りが内部的に発生してしまう・あるいはそのまま点検せずに放置した結果、室内で雨漏りが発生する。
躯体が腐ってしまう
コケがあるということは常に水分が建物の部材にある状態です。外部から水分が徐々に浸入し、内部へ水分を運ぶ道を作っていきます。結果、その周辺はいつも湿気を含み躯体が腐り、シロアリが発生する被害になるわけです。
シックハウスの原因になります
新築時の材料による化学物質ではなく、数十年たった家でも感染症やアレルギーを引き起こしてしまうという可能性があります。
コケが発生してしまう事で、湿気が多くなり年間通してカビが発生しやすくなります。その為、敏感な方や病気などをお持ちの方、免疫力落ちている時などに感染症やアレルギー症状などが出たという話を聞きます。
壁や屋根の汚れやコケを落とした後は何をしたらいいの?
擁壁は?
良い状態の擁壁は高圧洗浄機で掃除し表面の埃を取るほうがいいでしょう。コケなどが出て雑草が生えないことが大切です。
外壁は?
塗装の種類によっては耐久年数が4~5年です。良い塗料だと30年位塗料の効果はあります。では自分で高圧洗浄機で行うのはどうなの?
- 高所は落下の危険がある。高圧洗浄機の水圧が高く足元の不安定な場所でバランスを崩し転倒、落下の話を聞きます。
- 本来、高水圧を掛けてはいけない場所に掛けてしまい、別の被害(雨樋の破損・軒天など破壊)を出す。
- 高圧洗浄機の水圧で劣化箇所を剥がし広げてしまう事がある。
この3点だけでもお客様ご自身で行うことはお勧めしません。特に2を起こし相談を受けます。汚れなどが気になった時はお客様が信頼している業者の担当へご相談してください。もし、まだ信頼できる業者を見つけられていないのでしたら、㈱KAPENへご連絡ください。
塗装が劣化している外壁の「汚れやコケを落とした後に何をすべきか」については外壁塗装しかありません。(他に例えば、外壁が割れてしまった、ボロボロになってしまったなどでしたら張替えや外張りといった方法も提案することがあります。)
今までの経験上、適切な時期、ひどくなる前に定期点検を行うことが家を守る上でオススメです。
【 外壁を守る ⇒ 定期点検で見守る ⇒ 適切な時期の外壁塗装、塗り替え 】
これしかありません!
塗り替える際には塗料の性能や耐久年数が製品によって異なりますのでそれは下記の記事をご確認ください。
「外壁塗装するのでは費用が高くなってしまう、それなら汚れたままにしておこうかな?」となるかもしれませんので補足します!
外壁にコケが発生してしまう原因をご紹介
- 地域や立地による環境によるコケの発生
- 外壁の柄により凸凹があり発生(サイディング、モルタル、ALCのデザイン)
- 風通しの悪い (住宅・ビル・山などに囲まれている)
- 直射日光が当たらない
- 水や汚れがたまりやすい場所ほどコケが生えやすい(北側は定番ですね)
- 草木の多い地域や環境
- 川や池など水場の近く
ほとんどが水気によるところ、風の流れが無いところ、通年通して日陰になるところに発生することが多いようです。立地の環境を変えることは現実的に難しいです。
自分でできる対策
- 足場がなくてもできる場所は洗浄作業はおこなえます。
- 背丈より少し高所で家族のいるときに安全対策を行った場合…。梯子を使って少しづつ行う方法もありますが。(時間もかかる上に思ったより綺麗にならない上、梯子作業は非常に危険です。)
- 壁の近くに花壇を作らない。樹木などの植物を置かない。
- 壁の近くに物置など風を遮るようなものを置かない。
- 高圧洗浄や毛の柔らかいブラシを使う。
- 目視で点検を行い、異常を見つけたら業者に点検の依頼をする。
※異常とは : 外壁に濡れシミや膨れがある。コケが増えている。
専門業者に依頼するメリット
- 高所や隅々までしっかりとコケを除去できる。
- 高圧洗浄でコケや汚れを除去したのち、外壁塗装でコケが発生しにくいよう保護することは費用が掛かりますが、綺麗になることに加え、手間暇がかからないです。何よりご家族が安全します。
- 近年ホームセンターなどでプロが使うような道具が販売されていますが、以前より性能がいいこともあり水圧も高くなっています。そのため、屋根や外壁の破損の事例があります。
- 適切な施工を専門の知識と技術で行ってくれる。塗料には防カビ性に特化しているものもありますが、外壁塗装の専門店が使用する塗料には基本的に防カビ性能が備わっています。
- 専門の知識と技術を持った担当と相談をして決めることができる。コケが目立たない色などについて相談できます。
- 定期的な点検などを行う事が出来ます。困ったときに相談ができることも安心につながります。
屋根塗装と外壁塗装の対応できるエリア
埼玉県エリア
上尾市(あげおし)、朝霞市(あさかし)、伊奈町(いなまち)、入間市(いるまし)、桶川市(おけがわまち)、越生町(おごせまち)、春日部市(かすかべし)、上里町(かみさとまち)、川口市(かわぐちまち)、川越市(かわごえし)、川島町(かわじままち)、北本市(きたもとし)、行田市(ぎょうだし)、久喜市(くきし)、熊谷市(くまがやし)、鴻巣市(こうのすし)、越谷市(こしがやし)、坂戸市(さかどし)、狭山市(さやまし)、志木市(しきし)、白岡市(しらおかし)、草加市(そうかし)、鶴ヶ島市(つるがしまし)、ときがわ町(ときがわまち)、所沢市(ところざわし)、戸田市(とだし)、滑川町(なめがわまち)、飯能市(はんのうし)、東松山市(ひがしまつやまし)、日高市(ひだかし)、深谷市(ふかやし)、富士見市(ふじみし)、ふじみ野市(ふじみのし)、本庄市(ほんじょうし)、三芳町(みよしまち)、毛呂山町(もろやままち)、八潮市(やしおし)、寄居町(よりいまち)
東京都エリア
青梅市(おうめし)、府中市(ふちゅうし)、昭島市(あきしまし)、日野市(ひのし)、東村山市(ひがしむらやまし)、福生市(ふっさし)、武蔵村山市(むさしむらやまし)、羽村市(はむらし)、瑞穂町(みずほまち)、日の出町(ひのでまち)
神奈川県エリア
横須賀市(よこすかし)、逗子市(ずしし)、葉山町(はやままち)、横浜市金沢区(よこはましかなざわく)