KAPENに日高市内の屋根工事相談が増えている理由

ここ数ヶ月、日高市内の屋根の点検相談が増えています。

なぜ??現地に行くと理由がわかりました。

訪問業者に「屋根の棟板金が剥がれてパカパカしていて、少しの風で飛びそうで危ないですよ!」と言われていました。「屋根の三角になっている場所です。親方が近くの工事現場の屋根からみつけて伝えてこい!」と心配していたので来ました。と大変親切な若い職人??風の営業さん。近くの工事現場…??見回すとあそこかな?と思うところはありましたが、見えないよね??木があるし…。と思いながら話を聞いていたそうです。

地域で不審な訪問販売業者の注意喚起があったので気にしながら話をしていくと。

「屋根の下からは見えない場所です。」見えないのか??どこの辺ですか?と聞いてみると「お隣側の見えない所です。」そっちならあちらの道路から見えますよ!といって職人風の営業さんを連れていくと、屋根丸見えでした。でも棟板金はパカパカしてません。それでも訪問業者は工事の営業を進めます。

「屋根に自分で乗ってハンマーで釘を打てば簡単に直せますよ!」「ご主人にやってもらってください」

お客様は「屋根に私たちが登るの??登らないです。怖いので」と答えたそうです。

「いや~大丈夫ですよ。登れますよ。2~3本釘を打つだけですよ。」こんなことを言われるんだ~。と思いました。どんなに登りやすい屋根でも安全対策もない一般の方に登れっていうのは怖い事です。プロでも細心の注意と対策をしているのに…。お客様はこのまま屋根に上げてはいけないと思い、次に話したことは「知り合いに見て貰います。」と話したそうです。業者は「釘を2~3本打って直すだけなので、2時間後の3時の休憩の時にきて直しますよ。これくらいなら無料でいいですよ。」お客様は「しなくて大丈夫です。今から出かけるので」と話したそうです。「では帰宅したころに来て直しておきます。もうすぐ雨も降るし、台風が来たら大変ですよ。あそこは雨漏りになる場所なので。」お客様は「知り合いにお願いするので大丈夫です。」と話しても「お隣さんの窓に飛んだらどうするんですか?危ないし迷惑を掛けますよ。もういつ飛んでもおかしくないくらいパカパカしていますから。」と言われたそうです。住宅地でこのように言われるととても不安になります。

POINT

この業者が話した内容でポイントは3か所あります

  1. 自分で屋根に上がって釘2~3本で簡単に直る。このセリフは安い簡単な修理というイメージを付けられてます。
  2. お隣の窓にぶつかり窓などを壊してしまいますよ。私たち日本人は人に迷惑をかけてはいけないと考える傾向が強いのでこのセリフは強迫観念を煽ってます。
  3. 少しの風・台風が来る・雨で雨漏りがするという、セリフは台風接近前に聞くと多くの人は不安になります。

この後、この方は屋根に登らせることはありませんでした。

もし、屋根に登らせると??

屋根を簡単に応急処置してきました。錆びた釘を見せられます。屋根の写真を見せられ、棟板金の中にある貫板が腐ってますと言われます。正直、棟板金の内部写真なんてどこの家の物か分かりません。ひどい業者は屋根を壊して写真を撮る所もあります。屋根は人が乗ることを前提に作られていません。築年数が長いと屋根も劣化してきています。その為にKAPENではできるだけドローンを使います。

お客様・ご近所さんと話をして

話題1:ご近所さんが頼んでいたから安全な業者だと思ってしまった

皆さんと話した中で多かったことは、ご近所Aさんが工事をしてもらい良い人だったと言われて安心してお願いしましたが、1年を過ぎた頃に塗装が浮いてきて2年目には剥げて花吹雪のように舞ってきた。そこで業者に電話をしたが繋がらず、紹介されたご近所Aさんのお宅へ業者の連絡先を聞きにいったが、ご近所Bさんがやっていたので大丈夫かと思ってお願いした。きっとBさんなら連絡先を知っているはず!と2人で聞きに行ったが、同様にBさんも連絡が取れないとのことで困っていたそうです。

住宅地で多い事例です。このように芋蔓式に被害が出てしまいます。被害も1年以上過ぎて発覚するところが塗装工事の怖い所です。

話題2:地元の業者も他所の業者も当たりはずれがあるみたい

業者の選び方が分からないよね~。地元密着である程度大きな企業なら安心と思って見積りを取ったら、金額は高いし大きな工事を進めてきた。相見積りのつもりで他社にお願いしたら、普通の修理で大丈夫だと言われたのよ。その為、とても安くで収まったわ。という話や地元が安心と工務店にお願いしたら修理に来なかった。とか、綺麗に仕上げて貰えなかったとか、材料の選択肢がなく不安になりやめた。という話も聞きました。

話題3:目に見えないアスベストの危険に煽られて

「屋根の中に石綿(アスベスト)が入っていて、風が強い時など住んでいる人や近所の人に健康被害が出てきます。お客様の屋根も築年数的に蓋をするみたいに石綿の入っている屋根にのせる方法の工事をした方がいいですよ。」と言われたご近所さんが慌てて工事を始めたんですが、うちもした方がいいの?工事をお願いしたお宅は現役時代は大手ゼネコンで働いていました。この人がこの業者でお願いしたから大丈夫!とお隣も工事が始まりました。雨風の強い日に荷物の搬入をしていきました。ルーフィング(防水シート)、屋根材など材料の箱などむき出しで置かれていました。現場に来る業者の車は他県ナンバーでゴミなどを少し離れたところに放置していくから困る…。石綿の入っている屋根は危険なの?どうしたらいいの?との質問でした。

話題4:強引にせまってくる

高齢者の多くなっている住宅地は最近多くの業者が来ていて、恫喝に近い営業をされ警察を呼んだり、自治会に相談したなどの話がありました。今回のように訪問業者がみんな悪い業者なら断るけど、実際に良い業者が分からないから訪問業者だけど不安に感じながらもお願いしてしまう…と、この時も数名の方が同様に話していました。日高市内で多くの悪質業者で怖い思い、不具合が出たことで今ご相談を頂いています。

話題5:近所の家を工事している業者だと嘘をつかれて

近所で工事をしていると言われて見に行って大丈夫そうかな?と思っていたら、自分のところに来ていた業者とは関係なかったことが、後から分かって驚いたよ。ご近所さんと話して契約書などを見せて貰ったら住所も社名も違っていたので断った。契約する前で良かったけど、ご近所で工事をしていると言われただけで信じてしまった自分を年を取ったな~と反省したよ…。

KAPENは

突然の訪問販売・無料診断も行っていません。このようなご相談が増えたので最近チラシは配布しました。基本的には今まで個人の住宅はご紹介でした。私たちが皆さんにアドバイスするなら、子どもに話すことと同じです。突然きた知らない方を敷地に入れない。話さない。オレオレ詐欺同様、簡単に契約しないという事だけです。皆様が良い業者と巡り合いますことを願っています。そしてそれがKAPENであれば嬉しいです。

最後に、完璧に判別はできませんが訪問してきた方に次の事項を聞くとある程度の区別ができるかもしれません。

  1. 会社名(名刺をもらう。持っていないのは危険です。)
  2. どこから来たのか、なんでここにいるのか
  3. 近所で工事をしているのであれば具体的な場所、どんな流れで相談貰ったのか
  4. 不具合が見えたのであれば見た場所とその不具合の位置