瓦屋根の張替と外壁の塗り替え ~お愛着の柿色~

天井から雨漏りが…

そんなお話からK様の家に現地調査に行きました。屋根を見ると瓦屋根。まずは室内を見せていただいて、雨漏り発生箇所の確認ののち、ドローンと目視で雨水が入ってきていると予測される場所を重点的に調査。映像をK様と一緒に確認しました。瓦の状態は非常に弱くなっていてかけてしまっていたり、割れてしまっている部分が多く見受けられました。

 

天井裏の確認

この家の天井裏は太くしっかりした一本丸太や太い柱で支えている屋根。上棟式飾りがしっかり残っています。湿気がこもらず、空気の循環がうまく出来ています。昔の建物は風土を理解し、構造と材料を上手に組合わせて建てていました。今みたいに精密な測量や建築道具はない時代。職人技が所々に見えます。50年前はこんなに立派な国産材木を使っていたこと。その材木がまだまだ現役で使えることが嬉しいと感じます。

 

 

 

 

漏りの後を確認

 

天井裏の床板と垂木に雨シミがありました。雨漏りシミから、その範囲と規模が分かりました。

おおよそどの辺りから雨漏りしてしまっているのか予測をたて、屋根上の確認をします。

恐らくは以前から雨漏りしていたはずですが、これだけ屋根裏の空間が確保できているからこそ保てていたのではないかと思います。

 

 

 

 

K様と相談
  1. ドローン写真。屋根・天井裏写真を見ながらK様の気持ちと今後の状況を確認していきました。
  2. 応急処置的な修理でいいのか?
  3. K様は5年以上この家で過ごしていくのか?

応急処置では今回修理しても、短期間のその場しのぎでしかなく、他の部分から雨漏りは発生してくる可能性は十分にあること。それに対し、施工会社としては保証できないこと。またこれだけ瓦が弱くなっていると作業中に瓦を何枚も割ってしまいかねないこと。次回発生した場合には天井一箇所の補修ではおさまらない可能性、屋根に対しては後に張り替えることになりかねないこと、また築50年程経ちルーフィングが劣化して防水機能はもう無くなっていてルーフィングから取り換える必要があることなどを伝えました。

 

 

 

雨漏りの不安を失くしたい

雨漏りが起きると建物、家財に被害が出るだけではなく、精神的にもダメージがあります。K様もその部分を気にされていました。また、地震などで倒壊する可能性なども考慮し屋根の張替を行う事にしました。

 

 

柿色のままで

K様から外壁塗装の依頼がありました。屋根も綺麗になるので外壁も綺麗にしたい!とのことでした。色は「このままの色で出来ますか?」との事。お話の中からもこの家の色をとても気に入っているようでした。K様の大切な思い出に柿色の家はいつも近くにあったのですね。お客様の大切な思いを私たちKAPENも大切にしていきたいと思いながら仕事をいていきます。

 

 

 

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雨漏りいついて