外壁の塗装に耐用年数ってあるの?10年じゃない?

ネットが普及し様々な情報が流れています。外壁塗装についても「10年位で塗り直した方が良い」「美観のためだけの問題だから必要ない」「遮熱塗料で室温が上がらない」「足場代をサービスしてくれる業者がある」「自分でできる」「補助金で出来る」「保険で出来る」などいろいろなコメントを見かけます。実際はどうでしょうか?

 

外壁の塗装に耐用年数ってあるの?10年じゃない?

ネット上で取り上げられている疑問

「10年位で塗り直した方が良い」

 塗料の種類と生活環境によっては10年位で塗装をした方がいいです。

例えば、1回の工事費用を安くするためにシリコン塗料で工事をすれば、10年後に塗装工事をやり直した方が良いですね。

また、15年ほどしか住まないだろう建物に20年もつ塗料は必要でしょうか?必要ないですよね。

 

「美観のためだけの問題だから必要ない」

 美観を気になされる方や事務所として構えている方であればいつも綺麗にしておきたいですよね。「何も異常や不具合が出てないから気にしない」なんて方もいるんじゃないでしょうか?

人間で考えれば見た目には問題なくても、健康診断を受けたら異常が出ていたなんてよくある話と同じで建物からのSOSサインは出ているんです。

 

「遮熱塗料で室温が上がらない」

 2021年開催した東京オリンピックで競歩やマラソン会場の断熱の為に道路に塗ったことで注目を集めました。近年、遮熱塗料は企業で注目されています。工場や倉庫などの塗り替えで依頼されてます。電気代が高騰していることで一般家庭でもご依頼が増えています。塗料メーカーであるNCKさんが取り扱っているアドクールアクアはかなり効果的です。KAPEN本社の事務所の外壁でこの遮熱塗料と普通の外壁用塗料を塗り比べて、どれくらい熱の違いが出るのか体験できます!

 

「足場代をサービスしてくれる業者がある」

結局足場の材料を移動させるのにトラックを使いますし、その足場材を組立・解体する人件費がかかっているんです。つまりはその費用をどこで取るのかとなり、足場代が塗装代金に上乗せされているだけ、という事が多いのです。訪問業者から言われたので無料診断をしてほしいと言われることがあります。その際、KAPENで普通に見積りを出した場合とほとんど変わらないか、かなりお高い価格を提示されていることもあります。

 

「DIY自分でできる」

経験と知識と道具などがあればできます。安全上大変リスクがあります。平屋の場合でも屋根から地面までの高さは約3mです。落下したらそれなりのケガになります。また、綺麗に仕上げるのが難しいこと。塗料の知識がないことで使用方法を間違えていると耐久年数が短くなります。塗料の選定が正しいものでなければ、次回業者に依頼した時にDIYしたことでかえって通常よりも高い工事になりかねません。下地の処理ができていないと塗装が剥がれます。屋根などに乗ったりすることで壊れるリスクがあります。工期がとても長くなります。5~10年ごとに行うとしても道具の購入費が高い、長い足場材などの道具置き場に困ります。

 

「補助金で出来る」

できます。お住まいの自治体によって違いますが最大でも5~10万円の補助があります。また、時期と受付期間、場所によっては抽選形式をとることなどもあるので必ずしも全員もらえるわけではありません。

 

「火災保険で直せる」

火災保険に加入していて、保険対象の事故であればできます。出会い頭から「火災保険で直しましょう」「火災保険使えますよ」などと火災保険を前提で問いかけをしてくる業者には気を付けてください。

※参考資料:火災保険について

 

 

外壁屋根塗装専門業者として言えることは、どんな物も劣化していくという事

例えば、「若い人」と「いつまでも若々しい人」は意味が違いますよね。

「若い人」は10~30代の方 建物で言うと「新築・築浅」でいう言葉で例えてみましょう。

では、「いつまでも若々しい人」という言葉は10~30代の人には言いませんよね。50代以上でよく言われませんか?50歳でも30代に見えるとか、70代でも50代に見えるという人もいますよね?いつも健康と美容に気を付けている方がこの言葉をよく言われるのではないでしょうか。「いつまでも若々しい人」は建物で言うと無料診断と外装リフォームを定期的に行い劣化(老化)を少しでも遅らせている建物です。老化を遅らせるには肌診断を行い、洗顔・スキンケア・紫外線予防・マッサージ・栄養などの導入を行います。時には整形などを選択する方もいます。塗装を説明するときにスキンケア(化粧)を例えに出すのは、工程と過程が似ており大変分かりやすいからです。

どのような人・物もいつまでも若い・新しいままと言う事はありません。しかし、家・ビルなどの建物もいつまでも若々しい状態にしていくことは可能です。外壁塗装はそのためにあります。

 

ネット内の疑問ですが解決しましたか? 

何となく分かったけど、まだ…やらなくていいんじゃない?と思う方もいますよね?この問題を紐解くには歴史を遡ってみるのもいいかもしれません。

古民家やー寺院仏閣などを補修する場合は

傷んだ柱を部分的に取り替えたり削ったりします。金属部分も新しく取り替えたり手直しして使います。木材部分のよごれは灰汁を使って落とします。

灰汁とは 植物の灰を水に浸して得た上澄み液のことです。 強いアルカリ性の溶液で昔は掃除や洗濯に利用されていました。

寺院などの廊下が綺麗に光沢を放っているのは糠を袋にいれ、糠の油をワックス代わりにしていたからです。

外壁に利用していた塗り壁とは、下地の上に、土などの素材を、荒塗り、中塗り、上塗りと何層にも塗って仕上げた壁のこと。 このうち、最後の「上塗り」を土で仕上げたものが「土壁」、漆喰(しっくい)で仕上げたものが「漆喰壁」です。耐久年数は10年位?と言われています。

首里城などの朱色は、元来、辰砂(主成分は硫化水銀:HgS)と呼ばれる鉱物からできる天然顔料です。この辰砂は和歌山県や三重県、奈良県周辺産の物のようです。日本各地で出土する縄文式土器にも辰砂を使った朱色の土器がつくられたと言われています。この朱色はベンガラと比較できないほど鮮やかで、防腐剤として世界中で古くから使われてきました。

法隆寺(推古天皇と聖徳太子が607年に完成させた)は樹齢千年以上の桧が使われています。この法隆寺では昭和の大修理が昭和9年から昭和60年までほぼ半世紀をかけて行われたそうです。法隆寺の長い歴史の中で最も規模の大きい修理工事です。すべての木材をいったんバラバラにして、傷んだものを差し替え、再度組み立て直す工事です。修理を行う前、宮大工は金堂や五重塔の木材表面がかなり傷んでいるように見えたため、ほとんど新しいものに変えなければならないと予想。しかし古びた柱にカンナをかけると、その木材は、生の桧の香りが漂うほどの状態であったといわれています。実際に木材を取替えたのは、軒などの雨風に直接さらされる部分だけとのこと。桧は木材の中で耐久性や保存性が最高レベルであり、伐採してから200年間は強くなり、その後1000年かけて徐々に弱くなるといわれています。その為、定期的なメンテナンスを行うために木を育てることも準備に必要でした。

一般の住宅はこのような高価な材料を使う事は近年なくなりました。最近流行の古民家のリフォームなどを見ると100年以上前の材木でも削ると製材したての木目を見ることができるのでSDG’sなどの観点から若い世代から注目を浴びてます。近年新築などで使う材料は合板や人工的に造られた材料を使います。いい面は価格が比較的安いこと。樹脂などを使っているので水に若干強いです。しかし、再利用などを考えると不向きで寺院仏閣のように300年500年以上保つことはできませんが、手入れを行う事で100年位は持つのではないか?と言われています。合板や人工材木は木粉を樹脂で固めたものなので樹脂の耐久年数をどのようにしたら短くしないかがポイントになります。

このようにメンテナンスを行う事は古来より行われてきました。それは今の時代も財産を守るために必要なことだと思います。

参考:現存する世界最古の木造建築物 法隆寺 ~長寿命を支える補修技術~  

 

昔も今もメンテナンスは大切と言う事が分かりますね。

 

 

新築戸建て購入から築10年目

戸建てを購入してから10年が経つとハウスメーカーから10年目点検のお知らせが来ませんか?多くの方はチラシやネットなどで20年塗装などの広告を見ているので「もう??外壁の塗り替えが必要な時期なのだろうか?」と驚かれる方がいます。

新築時の塗装について

家を購入するときは土地・建物の費用がかかります。これは建売でも同じです。いくらでもお金を掛けることができるのであれば最初から良い材質の物を選ぶことができます。しかし色々なものにお金が掛かるので外壁などはあまり良い物は使わないことがほとんどです。最近の住宅は工場でパーツを造ってプラモデルのように現地で組み立てる工法になっています。そのため、外壁もカタログで選び出来上がったものを現地に運んで組み立てなおします。価格を抑えるという意味で外装塗装は10年程度を目安にした塗装が多いです。その為、10年点検を行うと塗装が剥げていたり、表面に粉が出たようなチョーキング現象が起きています。これが新築後10年目塗装の必要が出てくる理由です。

 

塗料の材質によって耐用年数が違います

外壁塗装用の塗料は、シリコン塗料やフッ素塗料、無機塗料など、使用した塗料の材質によって耐用年数が大きく変わります。シリコン塗料は約10~15年。フッ素塗料は約15~20年。年数の差は紫外線や雨水に対抗する「耐候性」の高さによって変わります。また、同じシリコン塗料やフッ素塗料でも、塗料内のシリコン含有率やフッ素含有率が多いほどさらに耐久性は増し耐用年数が長くなります。塗装業者のいう塗料のグレードの高い物とはこの耐用年数の長い材質を使ったものです。塗料の価格は高いですが20~30年保つ塗料もあります。(立地環境により誤差はあります。)

 

それぞれ耐用年数 10年・20年・30年の外壁塗装どれがお得??

外壁塗装を築10年目で行うときの選択肢として考えてみましょう!

10年の耐久年数塗料100万円

20年の耐久年数塗料130万円

30年の耐久年数塗料180万円の物を築50年で比べてみましょう

※ 50年間物価が変わらないとして比較してみます。実際には2015年から価格が上昇しています。

参考資料:小売物価統計調査 

 

 

外壁塗装・屋根塗装は定期的なサイクルで行うことで資産である大切な家を長持ちさせることができるのです。

ここではその塗装工事を実施する最適なタイミングや判断基準を分かりやすくご紹介していきます!

 

まとめ 「外壁の塗装に耐用年数ってあるの?10年じゃない?」は?

外壁塗装耐用年数は、建物の立地や環境によって違います。何よりお客さまが塗装をどのくらい持たせる必要があるかによって選択肢が変わります。理想的な環境にある建物で、知識と技術がある職人が施工した場合に、使った塗料の耐用年数は想定通りの結果を出すことができます。

しかし、すべての建物は理想的な環境にはありません。綺麗に造成した住宅地にある場合でも家がたくさん建てられ陽当りが悪くなります。庭木と垣根が大きくなり、物置や外壁が設置されると風通しが悪くなり湿気が溜まりやすい環境になります。このようなマイナス部分をカバーしていくのが

  • 豊富な経験 
  • 塗料など材料の知識
  • 作業の技

この3点が「外壁塗装耐用年数」を耐用予定期間内までしっかり家を守ってくれます。今回は外壁塗料についてです。外壁には壁と壁の間に隙間があります。それを目地といいます。その目地材にも耐用年数があり、外壁塗料を30年耐用できるものを選んだのに、目地を10年耐用を選ぶと劣化した目地部分から外壁が劣化を起こし塗装後15年頃から塗装が剥がれ、コケ・カビが出てきます。

KAPENではトータルでお客様の希望に合うようにお話を聞きながらご提案しますのでご安心ください。

参考資料:【住宅の劣化原因ってなに?】外壁塗装・屋根塗装の最適なタイミングと判断基準を見逃すな

 

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