屋根の棟が釘抜けて剥がれそうですよ!

屋根の棟ってなに?

一般住宅の屋根には屋根面と屋根面の接合部があります。その部分を棟と言います。う~ん???よくわからないですよね…。

 

一番高い平らな部分は「大棟」です。赤い線は「下り棟・隅棟」とも言われていますいます。どの位置も「棟」ということも多いです。

ではこんな感じで声を掛けられた方はいませんか?
  1. 近くの現場からお宅の屋根が見えて釘が抜けていますよ!とか、
  2. たまたまお宅の家の前を車で通ったら、屋根の釘が抜けそうで強風の時に金属の板が剥がれて飛びそうですよ!!とか
  3. 屋根の金属の部分が浮いて剥がれそうです。お客さんの建物は屋根に簡単に上がれそうなので直しますよ。ついでに点検を無料でしてあげますよ!など

この話の内容が棟の事なんです。

 

棟の役割

建物にとって屋根は太古より重要なものでした。人を守り、食べ物を保存する上で屋根は建物に雨が入らないようにする為に必要でした。雨漏りは財産を失う事に繋がります。天井には配電線を張り巡らせてあり、雨漏りが原因の漏電が火災に繋がることもあります。また、住宅に使われている石膏ボードや壁紙など多くの物は水分が苦手です。雨漏りは多くの物を失います。

「棟」は屋根の面と面の角度が変わる接合部から雨水の侵入を防ぐために設置する重要な部分です。屋根は夏の高温、冬の低温・紫外線・湿度・強風などとても過酷な場所です。接合部は金属の板「棟板金」で覆われていますが、中は「貫板」と呼ばれる木材を屋根に打ち付けています。その面と面の接合部の隙間から雨水が入らないように棟板金をのせ、釘で貫板に固定していきます。

貫板は木材で、暑さ・寒さ・湿度・乾燥に柔軟に対応します。それでも一生その状態は続きません。また、この部分から起こる劣化が屋根の雨漏りの原因になることが多いです。

 

釘が抜ける時期と発見するきっかけは?

施工から7年~10年過ぎた頃から(環境によって差はあります。)劣化が表面化してきます。それが釘が浮くという症状です。最初のうちは寒暖差により金属が伸縮することで釘を持ち上げ抜けてきます。その為、釘を打ち直すことで落ち着くことが多いですが、15年を過ぎてくると貫板が腐食し痩せて、棟板金に釘を打ち直しても貫板には刺さらず…。強風の影響を受けやすく、剥がれ・飛散・変形といった不具合が起きることがあります。

 

釘が抜ける原因は?

  1. 「熱膨張」金属が太陽熱で膨張、気温の低下で収縮する現象のことです。この膨張・収縮を繰り返し、徐々に釘が抜けていきます。
  2. 棟板金の固定に鉄釘が使用されている場合、雨などの水分によって錆が発生し錆びて膨張した釘が釘穴を広げ徐々に浮いてきます。
  3. 風によって釘が緩んでしまいます。

    建物は風に耐えられるよう設計されています。どのくらいの風で建物のどの位置に負荷が掛かるか?を表すのが風荷重と言います。新築時は当然、耐えられるよう設置されていますが、立地状況や築年数によって劣化が起きていきます。上記1・2が起きている状態が続き、強風がきっかけで所有者は劣化に気が付くことが多いです。

    参考まで 風荷重の求め方は??

    風荷重の計算方法は、**風荷重=(風圧力)×(風力係数)×(受風面積)**という式で求められます1。風圧力は、**風圧力=0.6×(E)×(基準風速)**という式で求められます1。Eは地域風速係数、基準風速は風速マップで確認できます。風力係数は、建物の形状や高さによって決まります。受風面積は、風が当たる面積です。風荷重は、各層の風圧力×受圧面積の合計で求められます2

    難しいですね。

  4. 悪質な訪問業者によって行為に抜かれることがあります。

 

棟板金の釘が浮いている場合

2階建て以上のお宅でしたら窓から見える範囲でご自身でも棟板金の様子を確認できますね。そこで棟板金の釘が抜けた状態や浮き上がっているようでしたら、他の箇所も同様の症状が出ていると想定できます。一番上の屋根はより紫外線・寒暖差・風に接しています。その為より症状が出ていることが多いです。放置していると、雨水が貫板へと伝わり、棟板金の中で高温多湿の状況になり腐食が進みます。

劣化で貫板に釘が効かなくなったり、長い期間使い役目を終えた貫板は「貫板交換」が必要になります。

見えるところでも、自分で行わないでください。転落の危険があります。皆さんが感じている以上に屋根にはコケやカビが生えてます。とても滑りやすいです。滑ると手すり等が無いので下まで転落します。台風接近時に屋根が心配で上がってしまい、転落したなどのニュースを聞くことがあります。装備を十分にして慎重に行っていても業界内では事故が起きています。

心配な時はKAPENまでご相談ください。

 

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