屋根の悩みを聞いて~塗ったばかりなのに?!~

 A様からのご相談 

11月のある日のことです。A様より「5年前にKAPENではない業者で屋根の塗装をしましたが、どうも屋根材がダメになっている様です。診断と修理をお願いしたい」との事でした。KAPENで屋根に詳しいHさんが急行しました。KAPENでお客様より「そんなに耐久年数を持たせなくていいから安いものでお願いします」と言われて塗装をしたとしても(今までそのような依頼は来てませんが)5年で屋根の大半の塗装が剥げるなんてあるのだろうか?と不思議に思い行きました。現地調査を行うと確かに…。A様に再度状況を詳しく聞きました。この塗装を行った業者とはどうも連絡がとれないようでした。訪問販売の業者のようです。

 屋根を詳しく調査 

KAPEN社員のHさんが屋根を見てすぐに感じたのは「屋根材は大丈夫。無事だ。それにしてもここまで塗装の知識がないのか?それともワザとしたのだろうか?」写真を撮りながら、A様が気の毒で可哀相だと思ったそうです。帰社して一声が「社長!写真撮ってきました。あまりにもひどい!可哀相です!」でした。そしてKAPEN恒例の戦略会議です。写真を見て社長の嘉数もKさんも屋根材は大丈夫!よかった。

社長の嘉数の見解 (今回の状況をHさんの現地調査の状況を聴き、写真などから)

屋根の塗装を行う方法をまず説明します。

1、屋根の材質を確認(今回の屋根はコロニアルでした)

2、足場を設置し、屋根のコケやカビ、埃などの高圧洗浄を行います

3、コロニアル屋根なので隙間の確保:タスペーサーの設置を行います(毛細管現象を起こさせない為です)

4、割れている板や、ヒビの入っている箇所の補修を行います

5、1回目の下塗り(シーラー)を行います。塗料を塗れば屋根材にすぐに付くと思うかもしれませんが、付かないのです!そこでシーラーと言う接着剤の役割をする1回目の下塗りを行います。

6、2回目の中塗りをします。中塗りの役割は屋根には凹凸や小さな傷があります。どんなに丁寧に塗っても薄い場所、凹凸に入り、厚みが足らない部分が出来ます。中塗りは凹凸や傷などに塗料を入れて蓋をする役割があります。

7、3回目の上塗りです。お客様の希望の色で屋根材+シーラー+中塗りで整えたところに、上塗りを行う事で耐久性+塗り残しムラ防止になります。

これらの工程が行われて屋根塗装が終了します。

A様のお宅は3,4,5,6特に5,6が無かった可能性が高いです。その為たった5年でこのようになってしまったのです。

KAPENでも1・2を争う細やかな作業をするHさんはA様が安心して年越しをできるように準備中です。年末近くなるとこのような手抜き工事を行うにわか業者が多くなります。塗装業は住宅のサイズや棟の数(屋根の山谷と言うと分かりやすいでしょうか?)、工事の内容によって算出方法が違います。その為、適正価格をお客様が予測できません。塗装などのリフォーム工事は大掃除や障子の張替のように毎年行うものではないので標準価格も分かり難いです。また、塗装を行っても次の塗装まで15年以上時間が空くので関係が途絶えてしまうことが多いことも詐欺業者に騙されやすい状況を生んでいます。

KAPENからアドバイス

工事の費用は材料・部材代、人件費、利益、時にはメンテナンス費が含まれています。

我々もお買い物をするときにはできるだけ安く良い物を探しますが、良い製品、良い技術・知識、保証にはそれだけ金額がかかります。

業者選びには絶対的な基準がないからこそ、工事内容・製品の説明や業者の評価を調べるなど必要なのかもしれません。

訪問販売が決して悪いというわけではなく、「釘が抜けていないのに釘が抜けている」などの不必要な工事を進めてきたり、今回のケースのような手抜き工事をしてしまう業者が悪いのです。

そういったことを可能な限り回避するためにも「相見積り」をされることが望ましいとは思います。

ただ、相見積もりは 一番安いところを探す のではなく、「相場を知る」、

価格の差にはどのような工事項目があって、どのような工事項目がないのかなど旅行のプランを選ぶのと同じように

中身を見比べる必要があると思います。

KAPENは日高市を本社としておりますが、飯能市・坂戸市・鶴ヶ島市・川越市・狭山市にお住いの方々も取得されている御見積内容のご相談は随時受付中です。

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