雨樋

雨樋とは、屋根から流れ落ちる雨水を集めて地上、あるいは下水に流すための細長い筒状の建材です。(「とよ」「とゆ」とも呼びます。)
屋根に沿って地面と水平に取付られているものを「軒樋(のきどい)」、屋根に向かって地面と垂直に取付られているものを「竪樋(たてどい)」と呼び、総称して雨樋となります。雨樋がない建物は、屋根から流れ落ちる雨水が外壁に流れ落ちることになり、外壁や縁の下を汚すだけでなく、外壁のひび割れがあればそこから雨水が建物の中に侵入してしまう可能性もあります。

また、屋根から直接地面へ雨水が落ちれば、騒音の原因になったり、地面に水たまりやくぼみを作る原因になることもあります。これらの要素を防止する雨樋は、実は住まいの安全を保つ大切な役割をを持っているので
す。

さらに雨樋には「丸い樋=半月樋」と「四角い樋=角樋」の 2 種類があります。半月樋は 20 年以上前に建てられた住宅に多く、近年では角樋の住宅が多くなっています。半月樋は強度が低く、変形したり壊れやすかったりするため、強度のある角樋が主流となっています。